JAXA、点火57秒後に爆発 エンジン試験、想定耐圧以下

「イプシロンS」のエンジン燃焼試験中に起こった爆発=14日

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジン燃焼試験中に生じた爆発の調査状況を公表した。エンジンを覆う容器内の圧力が点火約20秒後から予測を上回る状態となり、約57秒後に爆発したと明らかにした。一方、爆発直前の圧力は、事前に想定した耐圧性能の範囲内に収まっていた。

 JAXAによると、2段目エンジンを覆うモーターケース(圧力容器)は、過去の耐圧試験で大気圧の100倍近い10メガパスカルまで耐えられることを確認済み。今回の試験で最大8メガパスカルまで圧力を上昇させる計画で、爆発直前は約7.5メガパスカルだった。

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